
そう言われて泣きそうになったことを、昨日のことのように思い出します。
相手は、生産管理の係長でした。
「モノが届かないぞ!!」と、その係長は言うのです。
「ああ……また、いつものことか」と私は思いました。
連日連日、間に合うはずもない注文書を切っては、
いつもつも納期調整に追われるありさまだったのです。
もちろん、そんな短納期に設定をしたのは私ではありませんでした。
そのほとんどは、生産管理か設計部門が設定した「緊急手配」のもので、
私は終わりのない地獄のような日々にさいなまれていたのです。
それは、納期調整に留まりませんでした。
サプライヤーからさまざまな情報を聞いては設計部門に多くの
「コスト低減」のアイディアを提案しましたし、ときには海外の安価な
サプライヤーを提案することもあったのです。
しかし、その結果は散々なものでした。
「そんなコスト低減策は使えないよ」
「そんなサプライヤーなんて使えないよ」
「それよりも、こちらが指定したサプライヤーから1円でも安く
買えるように交渉してくれ」
そこから営業マンと交渉するのですが、こちらに決定権がないということを
見透かしているためか、なかなか上手くいきません。
調達・購買・資材の仕事は「買う立場」だから簡単だ、とそんなことを
いう人もいましたが、私の前には違う現実が広がっていました。
しかも、調達・購買・資材とは個人作業が多いため、同僚や上司も
なかなか助けてくれません。生産中止品が注文されても、それは
「そちらがどうにかしてくれ」と言われるだけです。自分が選定したのであれば
まだしも、設計者が勝手に決めたものです。この理不尽さ。
「このままじゃ、どうしようもないな……」
そう私が思うのは必然でした。しかし、毎日の仕事は波のように
押し寄せてくるばかりです。
「バカヤロー!! またモノが入っていねえじゃねえか!!」
そんな電話を受け取り、サプライヤーに終わりない電話をかけ
奔走していると、机に戻った私の前に一枚の書類が置いてありました。
「サプライヤー指定:○○社、目標コスト:○○○○円」
設計者からの購買依頼書でした。
「俺は単なる交渉役じゃねえぞ!!」
心でそう叫んだのです。
しかし、その叫びだけでは現実を変えることはできませんでした。
さらに、その数日後のことです。
またいつもの通り、納期調整でサプライヤーの工場に行くことに。
納期調整で真冬の東北に出張し、手がしもやけになりそうななか、なんとか
ハンドキャリーで持って帰ってきた製品が、なんと現場で動きませんでした。
「お前、何しに行ったんだ!!」
現場の人からはそう怒られたとき、不覚にも泣きそうになりました。
「ぼくは、こんなことをするために会社にいるのだろうか?」
そう何度も自問したことを、いまでも思い出せます。
そこから何度「会社を辞めようか」と考えたかわかりません。
もちろん、目の前のトラブルは次から次へとやってきます。
またそこからしばらく時間は過ぎて行きました。
現実は厳しいことばかりです。
その現実は若者には酷でした。ただ、同時に考えるチャンスもくれました。
そこでこういうことに気付いたのです。
「単に不平不満を言っているだけでは、何も変わらない」
「愚痴で状況が変わるのであれば、100万回でも叫べばいい」
「むしろ、圧倒的な知識と実力で、社内を見返してやる」
と。
まさに、私は
「調達・購買・資材部門の、文化大革命」
を一人で成そうとしていたのです。
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まだお時間がいただけるようでしたら、つづきもご覧ください。
そこで、私は国内外に存在している調達・購買関係の本を読み漁りました。
もちろん、大半は面白いものでしたが、違和感も抱きました。
私が思うに、優れた調達・購買・資材の情報とは、次の三つを満たしたものです。
- 単に情報を伝えるだけではなく、なぜその情報を伝達者が習得するに至ったのか、その背景と必然性までも理解できること
- どこにも書かれておらず、周囲の誰も教えてくれない知識にあふれていること
- 現場にいる実践者たちが、今日から使えて短期間で仕事を「楽しくする」ノウハウであること
海外の本も読み漁りましたが、なかなか上記三つを満たしているものが少ないように感じられたのです。机上の理論だけではいけない。かといって、現場のみの経験によって編み出されたものであれば、それには汎用性がない。
私は、現場のバイヤーという立場を離れず、そこから優れた業績を残している
バイヤーたちの共通点を「仮説化」「理論化」していくことにしました。
- なぜ、このバイヤーたちは優秀なのだろうか?
- 優秀なバイヤーを優秀たらしめているものは、何だろうか?
- もし、真似ができることがあるとすれば、何があるだろうか?
私は、将来に大きな差をもたらす、すなわち他のバイヤーから
抜きんでるヒケツを探して歩いたのです。
その結果……。
それは、単なる「努力」や「情熱」ではありませんでした。
また、単なる「理論」や「アイディア」だけでもありませんでした。
その両方を混ぜ、そして異分野から新たな思考法を注入し、これまでと
違う「調達・購買・資材」を、彼らは無意識に実践していたのです。
もしかすると、あなたにも経験があるかもしれません。
たとえば、設計者出身のバイヤーが意外に活躍していることを。
それは、設計知識という「異分野」のノウハウを上手く調達・購買・資材の
領域に適用させて、ハイブリッドな仕事を実現していたのです。
あるいは、法務部門から異動になったバイヤーが意外に活躍している……
など枚挙に暇がありません。そして、これが盲点となるのは、
「普通に調達・購買・資材の仕事をしていると気づかない」
ことだからです。
そして、そのことは難しいことではありません。
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- あなたはサプライヤーからのフィードバックを受け、こちらの調達活動に反映しコストを下げる方法を知っているでしょうか?
- あなたはコスト低減が、会社の利益を最大化しない理由について知っているでしょうか?
これらは決して、難解ではありません。「知っているか」「知らないか」だけが問われている種類のものです。それを知っているだけで、今日からの仕事に思考の補助線が引ける。そのようなものなのです。
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みなさまとは、次回マガジンのなかでお会いしましょう。
<執筆者紹介>
牧野直哉 & 坂口孝則
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