ニュースの視点、1%の視点

無題

2011/06/25 0:15 に 牧野直哉 が投稿

亜鉛地金、輸入量「異常」な伸び-製錬所が震災被害で海外調達
6月23日 さび止め用として自動車向けのめっき鋼板などに使用される ...


震災直後より供給力に懸念のあった亜鉛の状況。そりゃ、国内の供給力に問題があって、海外に存在すれば海外から買いますよね。今回、原材料に限らず、海外製を使わざるを得ず、やむなく使用。でも、思ったよりも良い感じといった怪我の功名も多いんじゃないだろうか。原材料で市況がある場合には価格的なメリットは難しいかもしれない、でも、いろいろな完成品の中には「これで十分」といったっものがあるはず。逆に「やっぱりだめ」ってのも、当然あるだろうけど。そういう見極めも、震災後のバイヤーに求められて来るんだろうね

一つの解決策

2011/06/22 23:52 に 牧野直哉 が投稿

トヨタが供給網見直し、調達先を分散化=布野副社長

布野幸利・副社長は22日、東日本大震災で寸断されたサプライチェーン(供給網)について、部品や素材を調達する地域や企業を分散させる方向で見直す考えを示した。将来的には一次サプライヤーだけでなく、二次サプライヤー以降も対象に ...
<http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-21839120110622>

東日本大震災で被害を受けたサプライチェーンがある程度回復してきた証でしょう。その後を見据えたコメント。気になるのは、将来的には二次サプライヤーとあること。今回すくなくとも、二次サプライヤーの集中による供給危機も大きなインパクト。従い、そちらの方が私には印象が強いけど。そして、これはトヨタの解決策。彼らほどに購買量を持たない企業は、自分達の解決策をこれから模索することになる。険しい道です。


珍しいレポート

2011/06/21 16:47 に 牧野直哉 が投稿

「グローバル調達」求人の動向
また、東日本大震災後、「グローバル調達」のニ.ーズは高まっている。震災後の「社長 100 人アン.ケート」で、サプライチェーン寸断への対応策(2.
つまで回答)として、 「同一製品・部材の調達先を.海外で増やす」との回答が 25.2%となり、最も多 ...

あまり見たことがない類のレポート。ちょっと持ち上げすぎの感もあるが、あるべきポジションより低すぎると考える調達・購買から考えると、まぁ良いかと。


コスト削減のその先へ

2011/06/18 1:08 に 牧野直哉 が投稿

広島銀、人件費削減へ業務改革 年18億円圧縮

広島銀行は事務コスト削減に向けた業務改革に取り組む。各営業店の窓口事務を支援する事務集中センターの機能を拡充するほか、2012年度に営業店窓口の事務用端末を更新する。窓口業務を効率化し人員を抑制する。17年度の年間の人件費は、10年度に比べて18 ...

記事の題名と、記事の最初、何を削減するのかが違ってます。事務コスト削減は人件費の固まりですね。今回の記事はたまたま広島銀行の記事です。他の銀行はどうなんでしょうかね。単純に人を減らすのではなくて、付加価値の高い業務を開拓し、そこへ人的リソースを投入する必要はないのかな。削減って結局じり貧な面もあるので、要注意。

このニュースとバイヤーの危機を関連づけられるかどうか

2011/06/13 18:41 に 牧野直哉 が投稿

ビジネスサービス市場、2年ぶりにプラス成長 インターネットコム

BPOサービスは、人事、経理、購買、カスタマーケア(コールセンター)などの業務実行/支援を提供するサービス。2010年の国内 BPOサービス市場は、前年比成長率マイナス0.2%の8202億円で、2009年に引き続いてマイナス成長となった。 しかし
BPO サービスをさらに ...

http://bit.ly/lCLHTs

このページには、BPOの市場規模全体の推移を表すグラフが示されている。購買の規模の推移は、全体としては少しわかりづらい。しかし、確実に拡大している。BPOを自分の味方につけることができるかどうか。このテーマに是非自分で答えを見いだし、自らに不足しているモノを補うアクションを起こす必要がある。この危機は、瞬間的な衝撃度合いは少ない。しかし、徐々にそして確実に、誰彼の区別無くバイヤーの足下に迫っている。

これはどういう動きなのか

2011/06/07 21:21 に 牧野直哉 が投稿

一部の電子部品メーカーの社長が、供給が再開されれば顧客は戻ると記者会見で話しているのを聞いた。あーこの会社もいずれダメになるなって思ったな。

買いたいけど、供給不能で買うことができない時、どうするか。

1.代替品(メーカー)を探す
2.供給可能になるまで待つ
3.買わずにすませる手段を考える

個人で、嗜好品であった場合、2という選択肢はアリだ。しかし企業購買で2という選択肢は、自社の事業に与えるインパクトも大きい。確かに、代替品、メーカーを採用するまでのプロセスは、いずこのバイヤーも苦労している。が、今回の大震災ほどそういった苦労が許容される出来事はない。以下は、海外調達でなく、グローバル視点での世界最適調達の一環で、相対的に日本からの購買が減るといった内容のはず。確かに日本以外から買えば海外調達になる。しかし、従来の海外調達とは大きく異なっていることを理解しなければならない。


三菱自、世界生産拡大-部品の海外調達率上げ ...
東日本大震災による部品調達網の混乱などを受け、4月の世界生産台数は落ち込んだが、6月は前年同月比10%増となる見込み。いち早く正常な操業に戻し、旺盛な新興国の 需要を取り込む考え。10年度の世界生産台数は118万台だった。 ...
<http://b.hatena.ne.jp/entry/www.nikkan.co.jp/news/nkx0420110602agbc.html>

共同購入よりも、協力会の発展系としてのモデル

2011/06/06 0:21 に 牧野直哉 が投稿

クラスターは、2010年版現代用語の基礎知識に、以下のような記述がある。


そして、日経新聞に掲載された記事を読む。クラスターに集まった企業に、共同購入を呼びかけ、年内にコスト削減を獲得するとの報道。現在100社近い企業が会員となっている。共同購入との観点よりも、この運営方法は懇親しかしない協力会組織の発展系としての可能性があるかもしれない。以下の定義では「地域」が重要なキーワードとなっているが、結局北陸に始まって、現在では関東の企業も加盟している。


クラスター(cluster)とは、ブドウやサクランボの房のことであり、転じて群や集団を意味する。産業クラスターとは地域的に存在する特定産業の集積を意味する。マイケル・ポーターが主唱した概念で、わが国でも産業クラスターの形成が重要な産業政策として位置づけられている。従来の地場産業や地域産業政策との違いは、産官学の三者が一体となって産業集積を構築していく点と、企業間の競争を重視している点である。これは、ネットワークよりも競争のほうがイノベーション(技術革新)を誘発すると考えるため。2001年以来、各地の経済産業局を結節点とし、約150の大学が参加し、19の産業クラスター計画が発足した。[株式会社自由国民社 現代用語の基礎知識2010]



染色用薬品、共同購入でコスト削減 東レ合繊クラスター

日本経済新聞 - ‎2011年6月3日‎
東レ合繊クラスターの中山賢一会長は3日、福井市で開いた定時総会後の記者会見で、染色の化学品などを共同購入する企業を集め、年内にコスト削減で数値目標を掲げることを明らかにした。競合関係にある染色メーカーが共通の化学品を大量に購入し割安に調達する。 ...

極端さが生む軋轢をどうする

2011/06/02 20:42 に 牧野直哉 が投稿

大きな震災の後だけに、こういった動きはどこの企業でも多かれ少なかれあるのでしょう。以下の記事の場合は、その動きの陣頭指揮を社長自らとるもの。かねてより、資材部門の地位の低さを憂いていた私には、嬉しいニュースでもある。

しかし、多くの企業でトップの意思が「安くしろ」以外で調達購買部門に届かなかったことも事実。従い、まずは正しくトップへ購買部門の仕事について理解して貰う必要がある。この記事にも「見直す」とあるだけで、具体的な方向性は記されていない。調達・購買部門にはチャンスであると同時に、大きな社内リスクである。
今まで行なわれなかったことを行なうためには、大きな力が最初は必要になる。今回は、その部分をトップが行なってくれた。あとのハンドルとアクセルの操作を、是非調達部門主導でおこなってくれたら・・・って願ってます。

 

東日本大震災/ブラザー、部品調達を見直し-社長直轄プロ発足

掲載日 2011年05月12日

 【名古屋】ブラザー工業は東日本大震災を機に、部品調達を見直すプロジェクトをスタートし

た。小池利和社長の直轄プロとして製造や購買、開発など各部門の担当者が集結し、「中長期的な購買のあり方や在庫の持ち方について議論する」(小池社長)方針だ。
 同社の2012年3月期は電子部品などの調達が不透明で「第1四半期は在庫で対応できるが第2四半期以降は生産に影響が出る可能性がある」(同)としている。震災の影響を通期は売上高ベースで150億円、営業利益ベースで50億円を予想している。
 一方で海外を中心に産業用機器や工業用ミシンの引き合いは旺盛。このため生産への影響を最小限に食い止めたい考えだ。代替部品の調達を急ぐとともに同プロで中長期的な部品調達のリスク分散について議論する。

パラダイムの転換点か

2011/02/28 7:14 に 牧野直哉 が投稿

グローバリズム、修正迫る変動――アジアの賃上げも覚悟を(経営の視点)
2011/02/28, 日本経済新聞 朝刊

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この記事によると、今回の中東における一連の行動の裏には、グローバル化による恩恵の分配が不平等であるとしている。そして、今回の動きを「修正グローバリズム」と名付けている。

中国が「世界の工場」と言われたのは数年前のこと。そして、人手不足と賃金上昇はチャイナリスクを示す最も顕著な経済環境の変化だ。チャイナリスクの受け皿として、ベトナムやバングラディシュが注目されているが、いずれ日本から中国、そして他の国へと生産の主体が移動していった同じ事が起こるに違いない。であれば、どうするか。

一つは、その生産の主体の移動に合わせて、おいしいどこ取りを続けていく機敏さを持つこと。そしてもう一つは、仮に世界の国が今の先進国と同じようなレベルへと経済発展を遂げた場合、市場競争に勝つためには「効率」がより重要になってくるのではないかと言うことである。

例えば、エネルギー効率。日本は世界トップクラスとされる。そんな日本を維持することが、生き残ることに繋がると思えてきた。

日本製造業の雄による壮大なる実験

2011/02/22 7:38 に 牧野直哉 が投稿

三菱重工、本社が工場直轄、事業本部に権限集中、半世紀ぶり抜本改革。
2011/02/22, 日本経済新聞 朝刊

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この4月からの組織・機構改革を伝える記事。本社の統制を強めること、その効果の一つに、集中購買によるコスト削減も挙げられている。日本を代表する製造業の変革に、日本が直面する課題を重ねている記事の内容。しかし、これは同社が行なっている壮大な実験の一場面に過ぎない。

同社は、700もの製品を抱えた「機械のデパート」と呼ばれている会社。記事にもあるとおり、事業本部と事業所が同格に位置された組織は、工場の持つ強さの象徴でもあった。全国に14ある事業所では、各々で全く異なる生産管理システムを使用。事業所が異なれば別会社と言って良いほどに、何もかもが異なっているのだ。

今回は、そんな各事業所の独自性にもメスが入りつつある。購買システムの統一にも取り組んでいるのだ。数年に一件のプラントと、年間数百万台にもなる自動車部品を、どのようにして共通のプラットフォームで扱うのか。そんなこと無理だよ、と揶揄する声もあるが、日本でこの会社しかできない壮大な試みと言って良い。

しばらく、この会社から目が離せない。

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