日本製造業の雄による壮大なる実験

2011/02/22 7:38 に 牧野直哉 が投稿
三菱重工、本社が工場直轄、事業本部に権限集中、半世紀ぶり抜本改革。
2011/02/22, 日本経済新聞 朝刊

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この4月からの組織・機構改革を伝える記事。本社の統制を強めること、その効果の一つに、集中購買によるコスト削減も挙げられている。日本を代表する製造業の変革に、日本が直面する課題を重ねている記事の内容。しかし、これは同社が行なっている壮大な実験の一場面に過ぎない。

同社は、700もの製品を抱えた「機械のデパート」と呼ばれている会社。記事にもあるとおり、事業本部と事業所が同格に位置された組織は、工場の持つ強さの象徴でもあった。全国に14ある事業所では、各々で全く異なる生産管理システムを使用。事業所が異なれば別会社と言って良いほどに、何もかもが異なっているのだ。

今回は、そんな各事業所の独自性にもメスが入りつつある。購買システムの統一にも取り組んでいるのだ。数年に一件のプラントと、年間数百万台にもなる自動車部品を、どのようにして共通のプラットフォームで扱うのか。そんなこと無理だよ、と揶揄する声もあるが、日本でこの会社しかできない壮大な試みと言って良い。

しばらく、この会社から目が離せない。
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