三菱重工 サプライチェーンでCSR推進物流ウィークリー - 2010年7月13日 三菱重工業は12日、CSR(企業の社会的責任)の観点を取り入れた資材調達を推進するため「三菱重工グループサプライチェーンCSR推進ガイドライン」を制定した。これまで調達基準の柱に据えてきたQCD(品質・価格・納期)に加え、環境や人権・労働安全への配慮、 ... 実際にこの会社のHPへ行っていただき、発表された内容をお読みいただくと ご理解いただけますが、まずこの程度の発表で、業界紙とはいえニュースになる ということが、とても恵まれていると思います。 で、実際の内容について。 内容的には、然程特別なモノはありません。で、バイヤーとして正直な 物言いをするとすれば、こういった宣言をタダ漫然と行うだけでは、鬱陶しい モノになってしまいます。 宣言するだけはタダですね。まして、この程度の宣言であれば、これまでの 調達部門の後進性を自ら認めているとも言えるわけです。しかし、です。 例えば、ものづくりの中での安全という課題は、巡り巡って安全にものづくりを 推進することが、トータルコストの観点で最終的には安価になるというところまで 昇華させることで価値が出る。そこまでの昇華には、携わる人の努力とか、認識 の変化が必要になるわけです。この会社のバイヤーは、少なく見積もっても 1000人以上の陣容。1000人がすべて、この宣言を正しく理解して、本音と建て前を 使い分けずに、体現していったら、この会社はほんとうに素晴らしい会社に なりますね。今は、過去の遺産を食いつぶしているようにしか見えないですから。 |
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