幸せな会社

2010/07/14 14:47 に 日本の調達部牧野直哉 が投稿

三菱重工 サプライチェーンでCSR推進

物流ウィークリー - ‎2010年7月13日‎
三菱重工業は12日、CSR(企業の社会的責任)の観点を取り入れた資材調達を推進するため「三菱重工グループサプライチェーンCSR推進ガイドライン」を制定した。これまで調達基準の柱に据えてきたQCD(品質・価格・納期)に加え、環境や人権・労働安全への配慮、 ...

実際にこの会社のHPへ行っていただき、発表された内容をお読みいただくと
ご理解いただけますが、まずこの程度の発表で、業界紙とはいえニュースになる
ということが、とても恵まれていると思います。

で、実際の内容について。

内容的には、然程特別なモノはありません。で、バイヤーとして正直な
物言いをするとすれば、こういった宣言をタダ漫然と行うだけでは、鬱陶しい
モノになってしまいます。

宣言するだけはタダですね。まして、この程度の宣言であれば、これまでの
調達部門の後進性を自ら認めているとも言えるわけです。しかし、です。

例えば、ものづくりの中での安全という課題は、巡り巡って安全にものづくりを
推進することが、トータルコストの観点で最終的には安価になるというところまで
昇華させることで価値が出る。そこまでの昇華には、携わる人の努力とか、認識
の変化が必要になるわけです。この会社のバイヤーは、少なく見積もっても
1000人以上の陣容。1000人がすべて、この宣言を正しく理解して、本音と建て前を
使い分けずに、体現していったら、この会社はほんとうに素晴らしい会社に
なりますね。今は、過去の遺産を食いつぶしているようにしか見えないですから。
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